資産運用で手をつけてはいけない資金
L:time代表の足野です。
資産運用にはリスクがあります。
しかし、そのリスクをコントロールすることで効率的に資産を増やすことに繋がります。
リスクコントロールの一つにアセットアロケーション(資産ごとの保有割合)がありますが、安全資産と運用資産の割合を調整することで様々なリスクを回避します。
資産運用して運用資産を増やす際には、安全資産の割合を減らすことになります。
しかし、安全資産である預貯金の中で絶対に手をつけてはいけない資金があります。
それは、緊急資金(生活防衛費)です。
緊急資金とは、その名のとおり緊急時の資金です。
これは病気やケガによる入院費や収入が減ってしまった場合の生活費に充てる資金です。
具体的には、生活費の3ヶ月から半年分とされています。
ひと月に30万円かかる家計であれば、90万円から180万円となります。
この資金をリスク資産として運用することは絶対にやめましょう!
今後資産運用を考えている方は、まず緊急資金を貯めることから始めましょう。
そして、3〜5年以内に使う予定がない余裕資金を運用へ回します。
これだけでも、リスクコントロールになります。
話は変わりますが、医療保険についても、生活費の半年程度の資金があれば加入は不要であるとも言われています(高額療養費制度や国民皆保険制度があるため)。
保険の見直しも資産運用も、生活費の半年分の貯蓄がひとつの目安になりそうですね。
緊急資金が貯まり医療保険を解約した場合には、保険料に充てていた資金を運用へと回しても良いかもしれません。
「生活費の半年分なんてなかなか貯蓄できない」
という方は、まずは支出の棚卸しから始めてみましょう。
支出を減らし貯蓄率を改善することは、半年分の必要資金も少なくなりますし、運用に回せる余分資金が大きくなります。
支出を減らす、資金を貯める、資産運用するといった段階を踏むこともリスクコントロールになります。
今回は資産運用で絶対に手をつけてはいけない資金についてお伝えしました。
資産運用にはリスクがあります。
そのリスクを理解して、最後には自分の判断で運用することとなります。
リスクコントロールするためには、自身で絶対に超えてはいけないボーダーラインを決めることが必要です。
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