実質時給とは?
L:time代表の足野です。
さて、皆さんも仕事をすることで対価として収入を得ていると思います。
これに疑問がある方は少ないと思います。
それでは、仕事することで支出が増えることをご存知でしょうか。
あまり考えたことがないという方が多いのではないでしょうか。
仕事のための支出について知ることはFIRE(時間を最大化)するためにも必要だとされています。
今回は仕事と支出についてお伝えします。
仕事することで増える支出
まず、仕事することで増える支出を挙げてみましょう。
- 食費
- 車両費
- 教育費
- 被服費
- 美容費
- 娯楽費
- 交際費
- 医療費
などが挙げられています。
この支出の棚卸しは、個人の価値観に左右されます。同じ項目や内容であっても人によって仕事と関係あるのか否かは変わってきますので、自分自身で仕事と関連しているかどうかを判断する必要がありす。
例を挙げて具体的にみてみましょう!
【Aさんの例】
夫婦た2人の子ども(小学1年生と3年生)の4人家族。夫婦共働きで毎月の世帯手取り額が40万円、毎月の平均支出額を30万円とします。
支出の内訳は、
- 食費60,000
- 日用品5,000
- 住居費64,000
- 車両費36,000
- 被服・美容費10,000
- 教育費30,000
- 通信費5,000
- 保険料10,000
- 交際費20,000
- 娯楽費20,000
- 小遣い30,000
- 雑費10,000
とします。
この中で仕事にかかる費用を挙げてみます。
まず食費ですが、仕事をしていることで増えている部分を棚卸しします。
仕事の昼食代、仕事が遅くなった時に自炊する手間を省くためまたは仕事のリフレッシュのためにする外食(テイクアウト)費用や惣菜、お酒などの嗜好品の費用等です。
この例では昼食代5,000円、リフレッシュとして毎週末の外食代(3,500円×4回)、自炊の手間を省く費用(3,000円)、晩酌としてのお酒代(3,000円)が合計25,000円かかっています。
次に車両費です。
共働きのため2人とも通勤に車を使用しています。
燃料代は2台で20,000円かかっています。
毎月22日間出勤し、通勤で使用する割合は70%とすると仕事で使用する燃料費は14,000円となります。
さらに車を保有していることで保険料と税金、車検費用などの維持費がかかります。
1台の費用が保険料26,000円、税金20,000円、車検費用50,000円(2年毎として合計100,000円)と仮定すると年間96,000円、月々8,000円の費用がかかります。
車1台につき先程の燃料費と維持費を合計して毎月15,000円費用がかかっています。
続いて、教育費用です。
教育費用の中でも学校外活動費に着目します。小学生の子ども2人とも学童保育を利用しているとして合計13,000円の費用がかかります。
さらに、仕事の通勤のために被服・美容費に5,000円、娯楽費の中で仕事のリフレッシュとして10,000円、交際費は仕事の付き合いで毎月10,000円かかっています。
以上がAさんの仕事による費用です。
これらをまとめると、
- 食費60,000 →35,000
- 日用品5,000
- 住居費64,000
- 車両費36,000 →21,000
- 被服・美容費10,000 →5,000
- 教育費30,000 →17,000
- 通信費5,000
- 保険料10,000
- 交際費20,000 →10,000
- 娯楽費20,000 →10,000
- 小遣い30,000
- 雑費10,000
となりました。
毎月78,000円が仕事にかかる費用です。
このように仕事による支出額を把握することで、経済的自立して引退した場合の支出額の参考にすることができますね。
実質時給
続いて実質時給について考えてみます。
以前お金は生命エネルギーと交換するものとお伝えしました。
前述したような仕事と関連する費用と仕事のために費やす時間(外食やリフレッシュ、学童保育、通勤などの時間)を把握することで、現在の仕事の実質時給を計算することができます。
Aさん夫婦の場合、月400,000円(便宜上手取り金額)で22日(休暇時間込みで1日9時間)勤務とすると、夫婦の仕事の時間は月396時間となり時給は約1,000円となります。
それでは、ここから実質時給を計算してみます。
毎月の手取り金額から先程の仕事にかかる費用78,000円を差し引くと実質的な手取り金額は322,000円となります。
1日の仕事時間の9時間に、仕事のための準備時間、通勤時間、仕事のリフレッシュをする時間、仕事のために勉強する時間などの仕事に関連する時間を足します。
仮にAさん夫婦それぞれ毎日の準備時間に1時間、通勤時間に1時間、リフレッシュに1時間、勉強に1時間とするとそれぞれ1日13時間となり、月の合計時間は572時間となります。
実質手取り金額322,000円を実質時間572時間で割ると、実質時給は約560円となりました。
このように仕事にかかる費用と時間を棚卸しすることで、実質時給を算出することができます。
仕事にかかる費用と時間を減らし実質時給が上がることは時間を最大化することにも繋がりそうですね。
転職や就職を考える際にも、目先の額面金額や年収がいくら増えるかだけではなく実質時給を考慮してみるのも良いと思います。
自分の実質時給を計算することで、支出する際に自分の時間をどの程度使っているのかが分かるため、無駄な支出を減らすことにも繋がりそうです。
0コメント