子どもの教育資金ってどれくらい必要?
L:time代表の足野です。
現在子育て真っ只中で、子どもの将来を考えたときに教育資金について不安を感じているという方もおられるのではないでしょうか。
今回は子どもの教育費用について考えてみたいと思います。
教育費用ってどれくらいかかる?
子ども一人あたりの教育費は、幼稚園から大学まで全て公立の場合に約790万円、全て私立の場合には約2,200万円かかるとも言われています。
公立と私立で1,000万円以上差がありますね。
それでは、それぞれの費用について文部科学省が出している「平成30年度子供の学習費調査」から、費用の内訳(学校教育費、学校給食費、学校外活動費※)についてもお伝えしますね。
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(補足)
※学校外活動費とは
補助学習費とその他学校外活動費からなります。
補助学習費とは、予習や復習、補習などの学校教育に関係する学習をするために支出です。
具体的な内訳としては、家庭内学習費(物品費、図書費)、家庭教師費等、学習塾費、その他(予習・復習・補習のための図書館等への交通費、公開模擬テスト代他)があります。
その他の学校外活動費とは、体験活動・地域活動、芸術文化活動(月謝他)、スポーツ・レクリエーション活動(月謝他)、教育・その他(月謝、図書費他)などがあります。
いずれにしても、学校以外で教育にかかる費用ということですので、これからの説明でもそのように解釈してください。
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幼稚園(保育園)
公立では年間約22.4万円、私立では年間約52.8万円かかるとされています。
まずは公立ですが、費用の内訳として学校教育費が約12万円(構成比:約54%)、学校給食費が約1.9万円(約8.5%)、学校外活動費約8.4万円(約37.5%)とされています。
私立では、学校教育費約33.1万円(約62.8%)、学校給食費約3万円(約5.8%)、学校外活動費約16.5万円(約31.4%)とされています。
ただし、2019年以降「幼児教育・保育の無償化」により基本的には学校教育費は無償となっていますので負担はかなり少なくなっています(4歳〜6歳の子ども)。
小学校
公立で年間約32万円、私立で年間約153万円とされています。
公立では学校教育費が約6.3万円(19.6%)、学校給食費が約4.4万円(13.6%)、学校外活動費が約21.4万円(66.7%)となっています。
私立では学校教育費が約90万円(56.6%)、学校給食費が約4.8万円(3%)、学校外活動費が約65万円(40.5%)とされています。
公立と私立では学校教育費にかかる割合がかなり違いますね。
公立では学校外活動費が全体の3分の2を占めていますので、教育費用は学校外活動費に影響を受けるようです。
中学校
公立で年間約49万円、私立で年間約140万円とされています。
公立は学校教育費が約13.9万円(28.5%)、学校給食費が約4.3万円(8.8%)、学校外活動費が約30.6万円(62.8%)となっています。
私立では学校教育費が約107万円(76.2%)、学校給食費が約3.7万円(0.3%)、学校外活動費が約33万円(23.6%)とされています。
中学校も小学校と同様に私立では公立と比較し学校教育費の割合が、公立では学校外活動費の割合が大きいですね。
高校
公立で年間約45.7万円、私立で年間約97万円とされています。
公立では学校教育費が約28万円(61.3%)、学校外活動費が約17.7万円(38.7%)となっています。
私立では学校教育費が約72万円(74.1%)、学校外活動費が約25万円(25.9%)とされています。
高校からは給食が無くなるので給食費がなくなりますが、そのかわりに昼食代がかかります。
以上が幼稚園から高校までの教育費用です。
この時期は公立か私立かによって学校教育費が大きく違いますし、学校外活動費が大きな割合を占めているので習い事や塾、スポーツなどが全体の教育費用を左右しそうですね。
大学
次に大学費用です。
学費の平均は公立で年間約65万円、私立で年間約133万円とされています。
大学費用はさらに自宅から通学する場合と下宿する場合で生活費が大きく異なります。
自宅から通学する場合には年間平均約74万円、下宿生の場合には年間平均約145万円の生活費がかかるとされています。
先程の学費にこれらを加算すると、
公立大学で自宅生では年間約139万円、
公立大学で下宿生では年間約210万円、
私立大学で自宅生では年間約207万円、
私立大学で下宿生では年間約278万円、
必要となります。
自宅生か下宿生かによっても必要資金はかなり異なりますね。
ただ、生活費については子ども本人がバイトなどで収入を得るかによっても変わってきます。
下宿生の場合には、生活費についてもどの程度支援するのかも計画を立てると良いでしょう。
幼稚園から大学までの教育費用にどの程度かかるのかをお伝えしました。
今回の教育費、生活費のデータは全国平均です。居住地によっても誤差があると思いますので、そこも考慮して参考にすると良いかと思います。
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