投資の留意点について考えてみた!

現在、SNSや書籍等で投資に関するものを目にする機会も多く情報収集するのに苦労しない状況である。
一方で、情報が溢れているばかりにそれぞれにリテラシー(情報を収集し、活用する能力)が求められている。


そこで、今回は投資の留意点について考えてみることとする。

私の結論としては、「思考停止に陥らない」「時間軸をはっきりさせる」「行動指針を持つ」ことが大切であると考える。


思考停止に陥らない

まず、思考停止に陥らないことが大切である。
これは、自分で考えることをやめてしまい短絡的な判断をしてしまうことである。


以下は思考停止チェックリストである。

□SNS等の情報を鵜呑みにして投資判断をしている

□参考にしている投資方法、投資先は自分自身の価値観や時間軸にあっているのかを検討していない

□状況に変化があったとき(下落時など)にどうして良いかわからなくなる

□あなたの目標や資産状況を把握している信頼できる相談相手がいない


さて、あなたはいくつ当てはまっただろうか。

2つ以上当てはまったという方は思考停止に陥っている可能性があるかもしれない。

最近は米国株(特にS&P500)のインデックスファンド投資がトレンドであり、多くの書籍やインフルエンサーが紹介している。
投資先としている方も多いのではないだろうか。

確かに、アクティブファンドの85%はインデックスファンドをアウトパフォームできていないし、長期的視点ではS&P500指数は右肩上がりに成長している。

その中でも最近10年間の成長率は著しい。

しかしながら、これを牽引したのはGAFAM(Google、Amazon、Facebook:現Meta、Apple、Microsoft)の5社であり、残りの495社の成長率はTOPIXと遜色ないとされている。

それでは、今後10年間もGAFAMが同様に牽引するのだろうか?

それとも、それらに代わる企業が台頭するのだろうか?

S&P500には2000年代に入ってから約10年間成長率が横ばいだった期間もあるが、これから10年間の成長率が横ばいになる可能性は無いのだろうか?

これらの疑問を解消できる答えを持っている人はどれだけいるだろうか。

ここで私たちが解決しないといけない課題は将来の経済状況を予測することではない(むしろ予測などできないし、当てにならないと思う)。

私たちが唯一できることは、自分のことも知らない、顔も見えない誰かが言っていることを鵜呑みにして判断するのではなく、収集した情報を「自分自身(もしくはあなたの目標や価値観、資産状況などを把握している信頼できる相談相手とともに考えた上)で納得した行動をとる」ことではないだろうか。


時間軸をはっきりとする

投資する際には時間軸を決める必要もある。

投資の時間軸には、数秒〜数分のスキャルピング、1日のデイトレード、数日〜数ヵ月のスイング投資、数ヶ月の中期投資、数年〜数十年の長期投資などがある(時間の定義は曖昧である)。

この時間軸によって市場に参加するタイミングや投資方法(戦略)が異なる

スキャルピングやデイトレードであれば、その日あるいはその瞬間に株価が上がるか(または下がるか)を判断して投資する。株価が予測通りに動けば利益が得られるので、その時の株価が割安か割高かなどは関係ない。その日のニュースなどで需給が高まる銘柄を選び、チャート分析をしながら売り買いのタイミングを見定めることが必要となる。

一方、スイング投資や中期投資などでは決算報告、事業計画、社会の流れや株価チャートなどを分析して現在の株価が割安か割高かを判断して売り買いする必要がある。

また、数十年の長期投資を選択している場合には投資先は長期的に成長すると予想しているため、この1年間の株価の動向などは気にすることなく淡々と投資を継続することが必要となる。

仮に、長期投資家が最近1年間の株価下落が不安となり投資戦略を変更し、資金を引き揚げ投資をやめてしまったとする。
すると、数年後に株価が反騰した際にはすでに市場から退場してしまっているのでリターンを受けるチャンスを逃すことになってしまう。

このように、時間軸がブレることで資金管理は曖昧となり過度な不安による判断の誤りによって目標を達成できないということになりかねない。

あなたの時間軸はどれに当てはまるだろうか。

そして、あなたが参考としている投資方法(戦略)はあなたの時間軸と一致しているだろうか。今一度確認して頂きたい。


行動指針を持つ

時間軸を明確にした上で、投資における行動指針を明確にすると良い。

例えば、前述したS&P500のインデックスファンドに長期投資すると決めた場合には、「私は、米国(S&P500指数)が長期的に経済成長することを楽観視し超長期的に積立投資する投資家であり、今後30年間、経済成長による恩恵が自分の投資先にもたらされると確信している。」といった具合となる。

このように行動指針を明確にしておくことで投資判断がブレることは少なくなり、目標を達成できる可能性が高くなると考える。


今回は投資の留意点について考えてみた。

皆さんも「思考停止に陥らない方法」「時間軸」「行動指針」について改めて考えてみてはいかがだろうか。

L:time (健康的で豊かな人生の実現を支援するファイナンシャルプランナー)

使命は「金融リテラシー向上を推進し、健康的で豊かな人生の実現を支援する」です。 豊かな人生とは、コントロールできる時間や選択肢が多い柔軟性の高い人生を指します。 豊かな人生には「健康」「仕事」「お金」が必要だと考えます。 人生とは時間そのものです。 L:timeのLはLIFEの頭文字であり、人生すなわち時間という意味を込めています。 皆様の豊かな時間を実現できるお手伝いができればと思っております。

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