療法士とお金と仕事
L:time代表の足野正洋です。
今回は「療法士とお金と仕事」について考えてみたいと思います。
私自身、理学療法士として約11年間医療機関でリハビリテーションに従事しておりました。
その中で、療法士の活躍する場や可能性を広げることを目標に仕事をしていました。
その想いは現在も変わっていません。
今は株式会社Canvasとパートナーシップを築いて、療法士の知識や経験を活かして健康経営事業に携わっています。
↓株式会社Canvasのホームページ
療法士業界は、少子高齢化に伴う社会保障費の問題により医療保険、介護保険での市場は縮小することが予想されます。
また、毎年数万人の療法士が誕生していることも需要と供給のバランスを崩す要因になるとも考えられます。
しかし、療法士を目指す方が多くいることは、療法士の仕事の素晴らしさを知っている私としてはとても嬉しいことです。
だからこそ、療法士の活躍する場を増やすことは大切だと思っています。
日本理学療法士協会など療法士職能団体も職域の拡大を推進しており、予防分野や自費リハビリなどが拡大してきていることは周知の事実です。
職域拡大により、今はまだ療法士の専門性が届いていない社会課題の解決に貢献できるかもしれませんし、療法士を目指す方の目標にもなると思います。
また、社会保障費の観点からは疾病予防や介護予防することで医療や介護にかかる費用を抑えることや生産人口を増やすことも求められています。
このように活躍できる場が広がり循環することで療法士業界の発展にも繋がると考えます。
しかし、これらの領域は医療・介護保険が利用できないので料金はすべてクライアントが負担することになり、事業する上でハードルが高いとも感じます。
本当は自分自身の専門性を最大限に活かせるチャレンジをしたいと思っているけど、躊躇している方も多いのではないでしょうか。
ここで躊躇させている原因の一つに経済的なものもあると思っています。
エビデンスや仕組みを作ることに加えて、
経済的な不安を少なくできるように支援することで新たな領域へのチャレンジを後押しし、結果として職域拡大することで、さらなる社会貢献や業界の発展に繋がるのではないかと考えています。
ファイナンシャルリテラシーを高め、
お金のために仕事する時間を減らすことができれば、本当にやりたい仕事へとチャレンジする時間が増えるかもしれません。
↓「お金と時間と仕事」について
今回は職域拡大を中心に話を展開しましたが、もちろん、現在医療・介護保険領域や大学等で研究の仕事をしておられる療法士の方などにとっても、そこで仕事する意味を再確認し、専門性を突き詰めていけるのではないかと思っています。
療法士業界の発展とまだ見ぬ社会課題への人材投入を促進するためにも、卒前・卒後教育の中でファイナンシャルリテラシーを高めることも必要なのかもと思う今日この頃です。
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